1号線を南下せよ Xuan Loc to Saigon
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昨日はちょっぴりベトナム自転車の旅が終わると思うとほんの少しだけ感傷的な気持ちになりなかなか寝付けなかった。今日で走るのも最後かと思うと嬉しくもあり悲しくもある複雑な気持ち。嬉しいのは最近腰が痛く自転車に乗るのがかなりしんどく毎晩タイガーバームを塗ってやり過ごす日々から解放されること。悲しいのはベトナムの地を走り人々と笑顔の挨拶を交わせなくなること。なんだかんだ言っても今日で終わり。気合を入れて走る。道は昨日同様に緩い登りと下りが続きかなり辛い。やはり腰の痛みもピークに来ているようで、いつも背負っていたザックを背中から外し後部に付けているザックの後ろに装着。幾分腰も楽になったような感じ。交通量も半端ではなく以前のように国道を走る自転車の数も減りバイクと車が幅を利かせている。それにしてもすごい数。
今までのどの街よりも多く走っている。風景も畑や田んぼは見当たらず、商店やカフェが軒を並べている。とにかく今までに無い雰囲気が道の両側には見られサイゴンが近いことを肌で感じる。それにしても道路標識と地図の距離がなかなか合わず実際のサイゴンまでの距離が把握できない。結構困ってしまう。こいでもこいでも着かないので、分かってはいるが嫌になってくる。それでもお昼を過ぎる頃にはサイゴンの町並みが近くなり、辺りには外資系の工場やそれを宣伝する看板などが並び近づいてきたことを実感する。
ハノイでは看板と言えば社会主義国家を讃えるようなイラストの看板ばかりでそのようなコマーシャライズされた看板は目にしなかった。ここでも北と南に大きな違いを感じる。なんだかんだ言っても北と南では大きな格差を感じてしまう。首都であるハノイよりもサイゴンの方が発展しているのは可笑しな話で、やはりこの国は統一されても大きな部分では隔たりがあるのかもしれない。
北の人には芯の強さのようなものを感じ、南には自然が豊かで働かなくてもやっていけそうな感じ、よく言えばおおらか悪く言えばずぼらな感じがする。どちらもベトナムではあるが、こうも違う物かと感じずにはいられない。サイゴン川を越えると交通量も増しゴールが近づいていることを実感する。ゴールには旧大統領官邸前と決めていた。26年と1日前、ベトナム戦争は終わった。その時もレズアン通りを進み旧大統領官邸に無血入城して長い長い戦争に幕が引かれた。終わる場所はここしかない。サイゴン川を渡り、バイクや車の群れに紛れて突き進む。まずは旧大統領官邸の対面にある動物園を通過。そこからは直線で1キロ程あったような印象。左手に教会、郵便局、右手に旧アメリカ大使館などを見ながら午後13時15分に旧大統領官邸前に到着。旅は終わった。
ハノイを出たのが遠い昔の出来事のように思えてならない。それだけ新鮮で驚きと困難に満ち溢れた毎日がとてもいとしい日々となって頭に去来する。多くのベトナム人の支えがあってやって来れたことを感謝せずにはいられない。道端ですれ違う時お互いが笑顔を交わせるだけで走る元気も沸き、休憩しているカフェでは必要以上に氷や顔を洗う水をくれたりして非常に嬉しかったものがあります。多くのベトナム人に感謝の気持ちを捧げます。今揉め事の無い平和な時代がベトナムに訪れこれが続き今度会う時までお互が笑って暮らせればと思います。ベトナムでは「さようなら」ではなく「また今度」と言う言葉を良く使うとかベトナム人が言っていました。
Cam on Vietnam,Hen Gap lai!!今度会えるときまでお互い笑って暮らしましょう。
終わり


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